「ゼロ秒思考」

はじめに

 これまで、色々なメモの仕方、アイディアの整理のやり方を試行錯誤してきましたが、いまいちしっくりくる方法が見つけられていませんでした。しかし、この本で紹介されているA4メモ書きの方法を3年程前から始めてからは、他の方法に変えたいという感情はまったく起きなくなりました。それくらい完成度が高く、有用であるため、このブログでも紹介したいと思います。

 A4メモ書きとの出会いは、小山龍介著「整理HACKS!」の中で、ブレークスルーパートナーズの講演資料が紹介されており、そこからA4メモ書きを知りました。それからは、自分なりにフォーマットを使用していました。2013年12月にA4メモ書きの考案者本人の本が発売されるということを知り、A4メモ書きに関して詳しく学びたいと考えていたために、迷うことなく購入をしました。

ゼロ秒思考  頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング

ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング

 

 

本の簡単な紹介

 この本の目的としては、思考を素早くまとめる方法としてのA4メモ書きの紹介がメインです。A4メモ書きのフォーマットは以下の通り、大変シンプルなものです。

 A4用紙を横置きにして、1件1ページ、4~6行、各20~30字を書く。

ゆっくり時間をかけるのではなく、1ページを1分以内にさっと書く。

朝起きてから寝るまでの間、1日に10ページ書く。 

書いたA4用紙は、7~10個のカテゴリーに分けたクリアファイルに毎晩整理していく。

 

感想

 実際A4メモ書きをやってもらうと分かりますが、思考がグングン前へ進む感覚が得られます。紙に書かないと、どれだけ考えているつもりでも、思考が停止していたということが痛感できます。頭の中だけでは、表面的な課題が浮かんでは消え、消えては浮かんでを繰り返していたために、前に進んでいる感覚が得られず、もやもやしていたということです。このフォーマットに書き出すことにより、同じことを何度も考えるという時間が大幅に削減され、悩むとしても、次のステージに移れていることが実感できるようになります。また、本書のフォーマットを完璧にトレースすることにより、書き方や整理方法の試行錯誤ではなく、内容に意識を集中できるようになることも大きいかと思います。

 デスクワークはパソコンの入力作業よりも、考えあぐねている時間の方が大半だと思います。私は、A4メモ書きを行うことにより、以下の恩恵を受けています。

ーA4メモに仕事の進め方を書き出すことにより、仕事のスピードを上げられている。

 ・考えられる次の一手の選択肢の列挙。

 ・想定される問題点の列挙。

ー「うーん」とうなっている時間がなくなった。

 ・行動の選択肢を素早く列挙できるようになった。

 ・自分で判断できるものと、人に確認すべきものの区別が瞬時にできるようになった。

ー仕事を速くやればやるほど、やってみたい検証がどんどん出てくる状況。

ー報告書作成の際にもA4メモを応用することで、期日の数日前に報告書が完成していた。

 

おわりに

 自分を改善したいと悩んでも、思考が空回りしてしまい、モヤモヤして毎日を過ごしている方にぜひ読んで欲しいです。また、この本の続編である「速さは全てを解決する 『ゼロ秒思考』の仕事術」を読むことをぜひおすすめします。